mumu’s blog

映画で感情を乱しながらエッセイ書いています。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒーローは痛みを感じるのか

生まれながらに骨が弱く、外出して怪我をしたり周りの人から陰口を言われることに怯えて家の中に引きこもる息子を少しでも外出させるために母親が計画する。外に置いたMARVELコミックを取りに行けば続きをまた外に置いてもらえる。 そうして、MARVELのヒーロ…

ディア・エヴァン・ハンセン

嘘をついたことがありますか? その嘘は人を傷つける嘘でしたか、自分を守る嘘でしたか、誰かを守る嘘でしたか、結果的にその嘘はあなたを苦しめましたか。 ディア・エヴァン・ハンセン わたしは頻繁に嘘をつく。 「大丈夫です。」と元気に答えて大丈夫だっ…

M-1グランプリ 肉うどん

今週のお題「忘れたいこと」 2021年12月19日 M-1グランプリの決勝戦。 わたしが5年ほど推しているロングコートダディが初めて決勝に進出した。 早くあのスタジオで漫才をするロングコートダディを見たいような、見たくないようなソワソワした日々を過ごした…

世間が求める女性像が生きにくい

踏切の遮断機の前。開かないでいい、ずっと。耳を塞ぎたくなるはずの警報音が今日は響いてこない。遠くで聞こえているような、聞こえてさえいないような。蛍を呼ぶ童謡のそれにも聞こえる。「おいで」と言われているような気がした。行こう。 女性が生きやす…

魔女の宅急便

映画が好きだと自覚するずっとずっと前。 わたしは魔女の宅急便に出会って恋をした。 祖父が買ってくれた魔女の宅急便のVHS。何度も巻き戻して繰り返し見た。 ホウキに跨って空を飛ぶ主人公のキキに憧れた。わたしも空を飛びたかった。飛べると思っていた。…

2021年の問題作

もう12月なのかと腕時計に表示された日付が目に入り気付かされた。木の葉が地面をこする。本当は落ちたくなかっただろうに、赤や黄色に染まっているときはあんなに愛されていたんだから。まだ落ちて踏まれたくないだろうに。今年が終わろうとしている。今年…

泣き止まない子供、無視する親(HSC・HSP)

わたしはHSCでした。 わたしはHSPです。 わたしは元々Twitterをメインに文章を投稿したり、趣味の映画アカウントで交流をしたりしていた。 今後もTwitterを辞めることはほぼないんじゃないかなと思う。趣味が突然嫌いになることはもちろんないだろうし。わた…

ずぶ濡れのブラッド・ピット

わたしは所謂、胸糞映画が好き。 絶望や孤独はわたしの感情を育ててくれた。映画の中だけではなく、わたしは絶望と孤独の中で夢を見続てきた。その夢を追いかけて言葉を並べることが今に繋がっている気がするから、わたしはまだせめて映画の中くらいは取り返…

グッド・ウィル・ハンティングみたいに

グッド・ウィル・ハンティングを観たことがある人はこの世界にどれくらいいるだろう。 幼い頃に観たグッド・ウィル・ハンティング。その幼さは年齢ではなく心の若さ。おしゃぶりを咥えている子供の目を見て、その純粋で汚れを知らない瞳に写ってしまうのが怖…

ヘイト・ユー・ギブ(肌の差別)

ヘイト・ユー・ギブ(2018年公開) 2009年にアメリカで起きた事件を基にした作品。 黒人差別と表現されるそれらは、生まれ持った肌の色だけで疑いの目を向けられる理由になるということ。これはあくまでわたしの解釈であり、ネットで検索すると出てくる正しい…

人生を選ぶとき

今週のお題「最近あったちょっといいこと」 18歳。 親元を離れて一人暮らしを始め、少し大人になった気がしている子供だった。 なにもかも、なにもかもが不完全だった。 一人分の食材はどのくらいの量なのか、キノコはどうなったら腐ったサインなのか、どの…

たかが世界の終わりの息遣い

地元を離れた人がこっそりと感じる。 「もうここには私の居場所がない」 グザヴィエ・ドランが魅せる世界は呼吸の音が聞こえてくる。それはスクリーンに映る彼らの呼吸音なのか、見つめるわたしの呼吸音なのか。グザヴィエ・ドランの撮る世界をわたし達は体…

マッツ・ミケルセンの孤独

今日も孤独を感じる。 日本は面積に対して人口が多い。人だらけの国に暮らしていても、人は孤独を感じて人を求める。きっと人は孤独ではない時間を知っているからこそ孤独を感じられる。それは会いたいと思う人がいるから寂しさを感じられるように、ある意味…